原種シクラメンの育て方 4-6月(休眠移行編)

原種シクラメンの栽培方法、生育期から休眠期へ移行中の管理についてです。

いきなり休眠中の管理にするのではなく、ワンクッション間の管理を挟むことでスムーズに休眠させることができると思います。

よろシクラメン。

対象の種類

夏期休眠型の原種シクラメン(*プルプラセンス/コルチカム/パービフローラム以外の20種)

葉が落ちる過程

平均気温が20℃に迫る頃から葉が落ち始めます。

種類によって差はありますが、関東地方や私の住んでる近畿地方では4月中旬~5月下旬にかけてが落葉のピークにあたると思います。

黄変の過程と所要日数
  • 黄色くなる。(1~2日ほど)
  • 葉柄(茎のような部分)がドロドロになり、葉身も萎れる。(1~2日ほど)
  • カリカリに乾燥する。(2~3日ほど)

数枚ずつ黄変する個体もいればほとんどの葉が一気に黄変する個体もいて、環境によっても変わります。

枯れ葉の取り方とタイミング

葉が黄色くなる過程ではクロロフィルなどが分解され、資源として球根に回収されているそうです。

ですので葉柄がカリカリになってから葉を取るのがベストなのですが、黄変が水やりや雨のタイミングだとドロドロのまま乾かずにカビてしまうことがあります

日本では特に梅雨時期と被ってしまうため、直接雨がかからない場所でも枯れ葉が乾きにくくなります。

状況によっては、黄色くなった段階でその葉は取り除くようにします。

枯れ葉を取るポイント

なるべく葉柄の根元近くを持ち、左右に引っ張って折り取るようにするとキレイに外れます。

上向きや外向きに引っ張ると成長点や新芽を傷めやすいので気をつけます。

休眠移行期の水やり

用土の乾燥が早い時期ですが、葉が減るにつれて乾きにくくなります。

残っている葉の量に応じて一度に与える水量を減らし、「用土の表面は乾いているが中はやや湿っている」という状態を維持するイメージで水やりをします。

また、瞬間的な水切れを何度も経験させることで残っている葉の黄変が促されます。

軽い水切れ→軽い水やり→黄変→軽い水切れ、というサイクルで葉を減らしていきます。

葉が完全に無くなれば水やりの量も頻度も減らしますが、用土がカラカラに乾いている状態が続くことはなるべく避けます。

この管理を6月中旬頃まで続けます。(結実している場合は採種が済むまで)

用土の湿り具合イメージ: 0-10%=中までカラカラ 11-70%=表土は乾いているが中は湿っている 71-90%=表土まで湿っているがベタつかない 91-100%=表土がベタつき鉢底から水が出る  

この時期の施肥

黄変が始まったら肥料は与えない。

次に肥料を与えるのは秋以降、新葉が展開してから。

休眠移行期の日当たり

明るい日陰、すなわち直射日光が差さず空が見える場所に置きます。

直射日光が差す場合は、遮光ネット等で10000ルクス以下まで遮光します。

品種問わず、たとえ短時間でも直射日光には晒さないように注意します。

特に球根を露出している場合は数十分でも致命的になります。

また小さい鉢は用土の温度が急激に上がってしまうため、鉢の側面に強い日差しが当たらないように注意します。

表土剥がし

必須ではありませんが、休眠中に表土を減らし球根を軽く露出させることで次のような効果があります。

メリット
  • 成長点に光が当たる+乾燥することで、新芽が動くことを抑えられる。
  • 用土の体積が減ることで湿乾のサイクルが早くなり、過湿を防ぎやすくなる。
  • 球根の状態を観察できる。かわいい。
デメリット
  • 強光、高温、接触など、外部刺激への物理的耐性が下がる。
球根の生長具合を見るのは楽しい。

球根の露出は一長一短なので、栽培環境や好みで選んでください。

私の場合は、球根を観察したい欲が強いので露出させるようにしています。

露出させる場合は上記の通り強光・高温に弱くなるので、屋内に取り込むなどした方が安全です。

球根をあまり露出させない方がいい株
  • ヘデリフォリウム…球根上部にしか根がないため、軽く見える程度に抑える。
  • レパンダム系…球根も根も繊細で乾燥に弱いため、軽く見える程度に抑える。
  • 1㎝もないような幼苗…根が浅く高温にも乾燥にも弱いため、露出しない方が賢明。

まとめ

  • 葉はなるべく枯れてから取った方がいいが、カビるくらいなら早めに取る。
  • 葉が無くなったからといっていきなり水を切らない。肥料は不要。
  • 直射日光厳禁。
  • 球根の露出はお好みで。

栽培のヒントになれば幸いです。

元気に育ちますように!

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